仕事記録

【執筆】『泣いてちゃごはんに遅れるよ』(寿木けい/幻冬舎文庫)文庫版対談

同時代を生きていて、エッセイが出たら読みたい人。寿木けいさんの単行本が文庫になった。ひょんなことから顔見知りになり、たまにバディとして活動する機会にも恵まれ、約1年。まさか、ライターとしてけいさんの本に関われるとは思っていなかった。『泣いてちゃごはんに遅れるよ』の文庫版には、けいさんと「北欧、暮らしの道具店」の店長佐藤さんの対談が収録されることになり、構成し執筆する人として声をかけてもらった。どちらも素敵だなと思っているちょっと年上のお姉さん。魅力を知るだけにとんでもなく緊張したが、2人の対話はもちろん素晴らしかったし、なんとかぎゅっと少ない紙面にエッセンスを凝縮できた……と思う。「長く残るものだから今の空気も入れたかった」とけいさん。2024年年末に、それぞれの場所で(そうは見えなくても)もがきながら、現代を生きる女性たちのおしゃべりが息づいている。おばあちゃんになってどんな感慨を持って読み返すだろうか。世間でも、長く読み継がれる本であってほしい。

対談:佐藤友子×寿木けい
構成:小野民

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