Niche&Rich。25周年を迎えるVEJが新たに掲げたキャッチフレーズです。その前提となるカルチャーコードをつくるにあたって、一緒に考えたり、サポートしたりといった、広くいえば編集的な役割を担いました。そこから社員のみなさんが揉んで揉んで、かっこいいキャッチフレーズが誕生する現場にも立ち会えました。合わせて、リニューアルしたWEBサイトと会社案内の内容についての整理もお手伝い。完成したものが、めちゃくちゃかっこいいし、親切だし、素敵です。WEBサイトにはたくさんの仕事実績が並んでいて、その制作フローなども見えるのがいい。こういうの、意外と整理されているサイト少ないんだよな〜。ということで、いろいろな制作物をつくるときにとても参考になる情報も満載。VEJっぽい大盤振る舞いな内容だなあ、人となりがでるんだなと思います。ちなみに、印伝屋さんとか澤田屋さんとか錚々たるWEBサイトの中に、なぜか私のWEBサイトも入れてもらっていて、嬉し恥ずかし。個人のもつくってもらえるんですよ〜!
組織に属さなくなって15年ほどが経ちますが、とても好きな会社の「半分社員」の妄想を抱えながら働ける機会に恵まれています。勝手に半分社員と思っている会社のうちのひとつがVEJ。ここ数年、年末に制作するVEJ通信に関わっています。まず、毎年年始のごあいさつとして冊子を作るという狂気に震えます。こんな忙しいときに、信じられない!と思う。でも、VEJは社長はじめ社員のみんなが信じられないくらい優しいので、信じられないことやっちゃうんだなと一緒に仕事をしていて再確認する、というのが私の年いちのルーティンです。今年は25周年ということもあって、社史のふりかえりのおしゃべりに同席させてもらったり、記念インタビューの構成やライティングも担当したりと、「いい話を聞かせてくれてありがとう〜!」と胸いっぱいな時間が多かったです。そして、いつの間にかできていました。クレジットを見ると編集・執筆と筆頭に名前を入れてくれていて、優しすぎる……とまた涙。私は末席で楽しいお手伝いをさせてもらっただけなのに、なんだかスミマセン。みんな書けるし、企画、編集、デザインどんとこい。送られてきた内容ぎっしりなVEJ通信を、いち会社のファンとして楽しんで読んでいます。25周年、心からおめでとうございます!
編集・文:小野民/池田篤(VEJ)
印刷:藤原印刷株式会社
撮影:伊達直人/西希
デザイン:キムラダイゴ(VEJ)/山形洋介(VEJ)
監修:池田篤
9月に続き、2回目のアマノフーズの通販「まごころ一杯」の記事を担当しました。出演は、信頼する料理家のしらいのりこさん。記事では文字の都合上割愛しちゃいましたが、仕出し屋さんがご実家のしらいさんは、いつもお弁当に粉末の味噌汁のもとが添えてあったのだそう。なので、小さい頃から即席味噌汁は身近な存在なのだそうです。さすが料理家!の解像度の高さで、まごころ一杯の良さを言語化してくれて、なるほどーと唸りました。ちょい足しレシピもとーってもおいしいのでぜひ作ってみてほしいです。人によると思いますが、暮らしの余裕がなくなると食卓から消えがちなのが汁物だったりしませんか? 我が家はそう。手作りできたらいいけれど、まずは、「おつかれさん!」な自分の栄養に、おいしくて手軽なフリーズドライ味噌汁って心強い味方だなとあらためて思いました。
クライアント:クラシコム
プランナー:馬場毅典(クラシコム)
編集:津田麻利江(クラシコム)
撮影:土田凌
執筆:小野民
アマノフーズのフリーズドライ味噌汁はおいしい! とは知りつつも、インターネット限定商品があることは知りませんでした。「まごころ一杯」は全10種。具材によってだしや味噌の配合を変えているそうで、どれもしみじみおいしいかったのです。日本の食卓で「当たり前」ということになっている味噌汁だからこそ、いろいろな皺寄せもよりがちだよねーという気づきから、フリーズドライ味噌汁に頼りたいシーンを紹介する機会になりました。よしべさんの素敵なご自宅で、いい感じに力の抜けた食卓、いいね!と思うはず。アンケートもたくさん集まっているそうで、共感や気づきを持って読んでもらえる記事に関われて嬉しいです。
クライアント:クラシコム
プランナー:馬場毅典(クラシコム)
編集:津田麻利江(クラシコム)
撮影:佐々木孝憲
執筆:小野民
同時代を生きていて、エッセイが出たら読みたい人。寿木けいさんの単行本が文庫になった。ひょんなことから顔見知りになり、たまにバディとして活動する機会にも恵まれ、約1年。まさか、ライターとしてけいさんの本に関われるとは思っていなかった。『泣いてちゃごはんに遅れるよ』の文庫版には、けいさんと「北欧、暮らしの道具店」の店長佐藤さんの対談が収録されることになり、構成し執筆する人として声をかけてもらった。どちらも素敵だなと思っているちょっと年上のお姉さん。魅力を知るだけにとんでもなく緊張したが、2人の対話はもちろん素晴らしかったし、なんとかぎゅっと少ない紙面にエッセンスを凝縮できた……と思う。「長く残るものだから今の空気も入れたかった」とけいさん。2024年年末に、それぞれの場所で(そうは見えなくても)もがきながら、現代を生きる女性たちのおしゃべりが息づいている。おばあちゃんになってどんな感慨を持って読み返すだろうか。世間でも、長く読み継がれる本であってほしい。