日記

『星を継ぐもの』『ガニメデの優しい巨人』ジェイムズ P.ホーガン

今年とても大きかったできごとに、近所に本屋ができたことが挙げられる。甲州市で2軒目の本屋!振り返ると年始に店主になるまりえさんを塩山に案内していたらしい。そこから怒涛の勢いで開業した「方方」は、私の人生を大袈裟でなくとても豊かにしてくれていると思う。月に1〜2回店主のおすすめを聞いたり、自分の好きな本についてしゃべったりしながら買う本を物色する。蔵書数が数百だって、全然いい!と心から思う。だって、そんなにたくさん読めるわけじゃないんだから。そして、私は今年ここでガザについての本と初めて真剣に向き合ったし、読んだことあったっけ?なSF小説にも熱中した。

それが表題の2冊。1冊目は月が大事な舞台なので、そのあと宙を見上げて「宇宙人が到達してたりして」なんて思いを馳せてしまった。こうやって、遠い遠い時間や距離に意識を飛ばせるのがSFの魅力なのかもしれないと、初心者ながら思った。2冊目は、とにもかくにも優しすぎる宇宙人が登場。彼らのふるまいや考えは、粗野な人間とはかけ離れていて、人間として「いてて」と感じたり、「だよねー」と思ったり。ちょっと切ない部分も含めてとても考えさせられもした。最近見るすごく優しいキャラって、スノーマンだったり、宇宙人だったりする。人間だと嘘くさくなっちゃうところを、ひょいと超えてくれる小気味良さがある。今年、この2冊を読めてよかったなー!

方方店主はSF好き。せっかくなら来年もおすすめを聞こう。足繁く通える本屋がある未来は幸せだ。来年はもっとたくさん本を読む1年にしたい。